マツ再生プロジェクト
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松林防除実践講座
   
 
松林防除実践講座
 
  (財)日本緑化センターは、松林保護技術者の育成を図るため、平成17年から毎年講座を開催しています。
 平成20年度は、松保護士等を対象に松林の適切な防除計画の策定と的確な防除の実施に必要な技術・知識の修得を目的とする、松林防除実践講座を長野県小諸市において、平成20年9月25日(木)、26日(金)の2日間開催しました。
 
開催年
開催日
場所
   
4
平成20年
9月25日(木)・26日(金) 長野県小諸市
3
平成19年
11月29日(木)・30日(金) 宮城県
2
平成18年
9月28日(木)・29日(金) 秋田県秋田市
1
平成17年
11月9日(水)〜11日(金) 広島県  
 
平成20年度松林防除実践講座のご報告
 
 この講座には、全国の松保護士、樹木医、市町村の森林病虫害防除担当者および中部管内の森林組合職員など総勢100名が参加した。
   
 1日目は小諸グランドキャッスルホテルを研修会場とし、13:00当センター小禄常務理事による開会の辞に続き、来賓として長野県久米義輝森林づくり推進課長、芹澤勤小諸市長よりご挨拶をいただいた。 開会の辞(当センター小禄常務理事)
 
開会の辞(当センター小禄常務理事)
長野県久米森林づくり推進課長 芹澤小諸市長
長野県久米森林づくり推進課長
芹澤小諸市長
 
  この後、小諸市笠原昭夫農林課長の「小諸市における松枯れ対策への取り組みについて」、 長野県林業総合センター育林部岡田充弘研究員の「長野県における松枯れの現状と対策について」ご報告を受けた。
さらに、森林総合研究所東北支所の中村克典主任研究官より「年越し枯れの発生する地域におけるマツ材線虫病防除の技術指針」の報告、千葉大学名誉教授/東京農業大学の本山直樹客員教授から「松林に散布された薬剤の飛散実態−有人ヘリと無人ヘリの比較」についてご講演をいただいた。なお、これらの講義を長野県須坂園芸高等学校の先生と女子生徒4名が聴講した。参加者は研修後の交流会において意見交換等により親睦を深めた。
 
小諸市笠原農林課長 千葉大学名誉教授/東京農業大学の本山直樹客員教授
小諸市笠原農林課長
千葉大学名誉教授/東京農業大学の
本山直樹客員教授
 
 2日目は、小諸市乙女湖公園へ実習の場を移した。朝から生憎の雨、プログラムを組み替え、公園内の文化センター会議室において岡田さんから当年松枯れ被害木外観調査要領のレクチャーを受ける。つぎに、昨年度グリーンチャンネルで放映した「伝統の技・陰手刈り〜島根県斐川町」のDVD観賞。アカマツ林でのきのこ観察は、きのこ発生が少なかったため、事前にサンプルを集め会議室で講義。講師は、長野県きのこ衛生指導員を努める花岡道別さん、本業は料理店「きのこの森ふわり家」を経営、20数種類のきのこを採取してきていただき、参加者は大変興味深く、かつ面白い花岡さんのお話に耳を傾けた。雨が上がり、電撃による松枯れ予防装置「松護郎」のデモンストレーションを公園内のアカマツで実施、九州電力(株)総合研究所、エイリツ電子産業(株)および松枯れネットワークのご協力をいただき、午前中のメニューを終了。
 
岡田さんによる当年松枯れ被害木外観調査のレクチャー
岡田さんによる当年松枯れ被害木外観調査のレクチャー
長野県きのこ衛生指導員の花岡さん(手前右) 「松護郎」のデモンストレーション
長野県きのこ衛生指導員の花岡さん(手前右)
「松護郎」のデモンストレーション
 
 昼食後、青空も見え始め、隣接する私有林(小諸市小山さん所有)に移動し、被害木を伐倒・玉切り、後食痕・産卵痕の観察、材片採取の要領を実習。この被害木を使い、佐久森林組合作業班によるくん蒸処理のデモンストレーションを見学。さらに、「潜在感染木」有無確認のための小田式松脂滲出調査として、中村さん、岡田さんの指導のもと、健全木にポンチと木槌を使い樹皮を穿孔。続いて、被害木を伐倒・玉切り、微生物害虫防除剤「バイオリサ・マダラ」(ボーベリア菌シート)のデモンストレーションを出光興産(株)、井筒屋化学産業(株)のご協力により実習。
 先ほど穿孔した樹木の松脂の出具合を確認、樹皮を補修して、現場実習を終了。
 文化センターへ戻り、前日から準備していたベールマン漏斗による滲出液を顕微鏡で確認、残念ながらマツノザイセンチュウは検出できず、これも実習のひとつ。そこで、電撃によるマツノザイセンチュウ駆除は、メーカーで準備してきたDVDにより映像で確認。
被害木の伐倒
被害木の伐倒
玉切り 後食痕、産卵痕の観察
玉切り
後食痕、産卵痕の観察
産卵痕の説明をする岡田さん くん蒸処理のデモ
産卵痕の説明をする岡田さん
くん蒸処理のデモ
小田式松脂滲出調査要領を説明する中村さん バイオリサ・マダラのデモ
小田式松脂滲出調査要領を説明する中村さん
バイオリサ・マダラのデモ
伐倒したマツにいたマツノマダラカミキリ成虫 ベールマン漏斗の説明をする岡田さん
伐倒したマツにいたマツノマダラカミキリ成虫
ベールマン漏斗の説明をする岡田さん
 
  最後に、当センター常務理事より参加者の皆様へ講座修了証の交付を行い、2日間の講座全日程を終了した。
 本講座開催にあたり、林野庁、長野県、小諸市、松保護士会、全国森林組合連合会、長野県森林組合連合会、長野県林業薬剤防除協会、(社)ゴルファーの緑化促進協力会よりご後援をいただき、運営に際しては、長野県森林づくり推進課/佐久・松本地方事務所、小諸市農林課、佐久森林組合に大変ご尽力をいただいたことに対し、改めて謝意を表する次第である。
修了証を受け取る参加者
修了証を受け取る参加者
 
 
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